アリラン-生命力
1992 · 120×80 cm · 木版画
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- テキスト インタビュー 2008-09 · 作家ブログ
第13回 釜山国際映画祭 申璋湜作家インタビュー (2008)
Q. いつのまにか釜山国際映画祭は第13回を迎えました。今年の釜山国際映画祭の原画作品として申璋湜先生の作品が選ばれ、映画祭の歴史とともに歩むことになりました。「アリラン-希望I」のどの部分が釜山国際映画祭の性格と合致したとお考えですか。
A. 映画祭の公式発表文をもって答えに代えます。
— 第13回釜山国際映画祭の公式ポスターは、我々の伝統文化を再解釈しながら、我々の文化が持つ明るく活気にあふれた面、生命力みなぎる力を再現する仕事に没頭している洋画家・申璋湜画伯の「アリラン」シリーズのうち「アリラン-希望I」を原画として、チェ・スンデ釜山国際映画祭美術監督がデザインした作品である。可憐で生動感あふれる我々のセクトン(色彩の縞)文化を表現した「アリラン-希望I」は、世界で最も情熱的な映画祭という評価を受けている釜山国際映画祭の性格ともよく似合う絵である。これをもとにした今年の公式ポスターもまた、祝祭の賑わいと伝統をもとに明るい未来を夢見る釜山国際映画祭のアイデンティティと方向をよく顕している。— 釜山国際映画祭 公式発表文
Q. あわせて、作品に込めようとされたものが何かについてもお聞かせください。
A. 「アリラン-希望I」はアリランシリーズの作品の一つです。アリランは我が民族の代表的な民謡です。ですからアリランは我が民族の情緒を代弁する歌です。今日の我々の情緒が込められた絵の歌を描こうと、アリランという主題で仕事をしました。
日帝期のアリランが、アリラン峠を越えてゆく恨(別れ、苦難、苦労など)を多く強調したとすれば、私はアリラン峠を越えてゆこうとする意志と希望(新しさ、新世界)を強調しています。
蓮は常に我々の周りにあり続け、泥沼(暗さ、汚れ)のなかで美しい姿に成長するので、私が表現しようとするアリランのコンセプト(希望、生命力、意志)によく合う素材です。
黒い蓮の葉と、無彩色である銀色の背景のなかに、華やかで生命力のある、力のある蓮の花として表現し、その力とエネルギーが世界へと伸びてゆく姿を五方色で表現しました。
Q. ソウルオリンピック組織委員会で美術助監督として活動されたことがあります。国際的な行事と縁が多くていらっしゃいますが、我々の伝統を作品で見せようとする試みのためではないかと思います。先生は我が民族の情緒を、どのような要素を通して現代美術として表現されますか。
A. ソウルオリンピックは、世界に我々のものを見せる重要な手段であり機会でした。現代美術を学んだ私が、我々のものに関心を持って研究できた重要な機会でした。我々の現代美術が必要だという当為は、絶え間ない我々のものへの研究と新たな表現において実現されると切実に感じました。
私は初め、我々の生、歴史のなかで形成された大小の道具に隠れている造形言語に関心を持ち、それを用いた新たな造形を追求しました。たとえば青紗提灯、国楽器(太鼓、銅鑼、鼗)、旗、仮面、景福宮、神渓寺の格子など、その形態と比例、五方色、それらの意味を研究して新たな表現を作り、
その次には、我々の周りの環境に関心を持ちながら、自然のなかの生命力の表現へと変わっていきました。野草、花、松、独島、星座など…
近頃は、こうした要素を複合的に含んだ金剛山に関心を持ち、「金剛山の絵」に熱中しています。
こうした素材で表現しようとする内容は、絵で歌う希望のアリランだといえます。
Q. 釜山国際映画祭を訪れたことがありますか。釜山国際映画祭についての思い出があればお聞きしたいです。(ご覧になった映画、あるいは映画関係者についての話でも結構です。)
A. 今回は釜山映画祭に直接参加します。
映画とは縁があります。カン・ウソク監督の〈韓半島〉には、私の絵が十数点登場します。アン・ソンギ(大統領役)のベッドの上の金剛山の絵、最後の場面でアン・ソンギとムン・ソングンが互いに見つめ合う間に私の絵があり、映画の青瓦台の執務室には青紗提灯の絵と金剛山の絵が四方に掛けられていました。ドラマや映画に我々の絵がもっと多く登場すればよいと思います。
Q. 今年の釜山国際映画祭は先生にとっていっそう特別なものになりそうです。開幕式、あるいは釜山国際映画祭の期間中に釜山を訪れるご予定でしょうか。映画祭期間中のご計画をお聞きしたいです。
A. 映画祭のポスター作家なので、映画祭の期間中、釜山で個展を開くつもりです。
— 申璋湜作品展「アリラン-希望」、2008年9月30日(火)〜10月26日(日)、チェスアートセンター(釜山広域市海雲台区中2洞1491-7 月見の道 チェスアートビル)
個展に多くの関心をお願いいたします。
Q. これから釜山国際映画祭がどのような映画祭へと成長していくことを願われますか。
A. アジアを代表する映画祭。世界のなかにアジアの価値を映画で実現する21世紀の代表映画祭へと成長することを願います。映画のなかに韓流の本場となることを願います。
Q. 先生の現在の制作と今後の展示計画などが気になります。
A. アリラン、金剛山、我々の造形、人間と自然が調和した平和な世界、韓国のさまざまな表現言語がいかに普遍的な世界言語へと成長し感動を生みうるか、21世紀美術などの話頭で仕事をしようと思います。今回のような良い機会がまた来るでしょう。
ありがとうございます。
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